萩原で暮らす人たちの声

どきどき萩原

小池明聖さん(74)

出身地:神奈川県
家族構成:夫
職業:自由
移住歴:26年

自分の目的を決めて、人生を生きる。

「こっちに座って♪」と、写真をいっぱいに広げたテーブルの方へ笑顔で手招きしてくれたのは、下呂市萩原町山之口に住んでいる、小池明聖(あき)さん。

『はーとふるあーと』、『皇樹の杜ようちえん』、『身近な薬草と薬膳を楽しむ会』を設立、開催するなど、幅広く活動してみえる。

1993年に東京都から移住してきたと聞くが、そのきっかけは何だったのだろう。

「大病を患っていた時、病院の医師から『やりたいことは全部やっとけ』と言われ、前から興味のあった現代美術を始めました。そして45歳の時に、ある展覧会で出会った仲間の1人が、下呂市金山町に住む小林さんだったのです。その小林さんが、ギャラリーを開くので…と招待されて、初めて下呂市を訪れました。」

もともと空気のキレイな田舎に住みたいと思っていた明聖さんは、自然豊かな金山町の環境をとても気に入ったそう。この土地で、漆を使う作品を作りたくなり、東京と金山町を半月ずつ住んで行き来する、という生活を10年続けたそうだ。

 

その後、縁あって萩原町に定住することを決めた。

今でも「朝日を拝む時と、この自然豊かな環境が大好き!」と、嬉しそうに語る明聖さん。移住して本当に良かったと話す。

そんな彼女が萩原町で開いたのが、『皇樹の杜ようちえん』。

毎月第3日曜に開催しており、幼児と小学生の親子で参加でき、自然遊びを通して共に成長し合えることが特徴だ。

 

「人に聞かなくていい。人と比べなくていい。自分はどうしたいかを、きちんと答えられる人になってほしい。そういう子どもを飛騨から出したい。そのためには、自然遊びが大事。五感が一番働き、人間本来の力を出せるのが自然の中だと思うから。人間は自然の一部だと考えています。」と、彼女は真剣な眼差しで、立ち上げた想いを語ってくれた。

また、子育てについても、自分自身の生き方についても、聞きたいことがあればいつでもアドバイスをしますよとも。

そして、「自分の目的(本当にやりたいこと)を決めて人生を生きる。感謝と謙虚を持って、その目的を達成できる場所に行く。何が起こっても、すべてが必然。ポジティブに捉えることが大事。」と、明聖さんから力強くメッセージをいただき、取材を終えた。

ライター プロフィール
リカ

リカ

緑に囲まれた自然豊かな環境が気に入り、 2013年、長女を出産後すぐに、夫の実家のある下呂市へ移住。 2016年、長男出産。 2017年、定住することを決めて、家を建てる。 『楽しいことは自分で創り出す‼』という想いのもと、活動中。