下呂で暮らす人たちの声

どきどき下呂

新田 孝徳さん

大阪府出身。静岡県から2024年2月に移住。
趣味としていたアクセサリーの修繕やリメイクを地元の方々の応援のもと、下呂地域でスタートさせたばかり。

『ここ貸すからやってみたら』来た流れに素直に乗って辿り着いた移住と暮らし

『下呂温泉が好きで4年くらい通ってました』

 

そう語る新田さんはお気に入りの場所として下呂温泉噴泉池に案内してくれた。
現在は足湯となっている噴泉池だが、水着着用で入れる頃から通っていたのだそう。

ー実際に下呂に移住することになった経緯を教えてくださいー

『元々旅行に来てて、いいところだな 住みたいなと思って。
3、4年通っていました。多い時で月1回は。
(移住前年の)12月に体を壊しまして。

足を痛めたので養生しようと正月頃に下呂の行きつけの旅館に10日間くらい泊まっていたんですね。

たまたまその滞在中に髪を切りに行ったところの理容院(あけぼの理容 旧下呂病院前店)
が今の住まいのオーナーさんで
“下呂に住みたいんです”という話をしていたら
「倉庫にしてる部屋だけど、ここで良ければ空けてあげるよ!」
と言われて。
内見して、希望条件に合う部屋だったので即決しました』

ーフットワークの軽さにもびっくり!ですが、新田さんが惹かれた下呂の魅力とは?ー

『自分は生まれは大阪なんですけど、幼少時代が島根県とか広島県の山間部で育ってるんです。
下呂よりも雪深いところで。
それでやっぱり田舎が好きなんですよね。
多分、落ち着くというか。

温泉が好きで、広島に住んでいた時はひたすら九州の温泉に通ってました。

下呂温泉は中国地方からは遠かったんですけど、有名だし、1回は行ってみたいなと思ってたんですね。
静岡に引っ越してきて、たまたま地図を見たら
(下呂ってこんなに近いんだ!)
と思って通い始めたのがきっかけです。

 

実際通い出すとお湯はとろとろだし、湯冷めしないところが気に入りました。
寝付きも良くなって、ぐっすり熟睡出来る。
下呂の空気感も落ち着くし、いつまでもぼーっとしたい、自分にとって落ち着く場所でした』

ー実際に住んでみての印象はどうでしたか?ー

『みなさん人柄がいい。人があったかいです。

 

「観光ですか?」と聞かれて
『地元です』
と言ったらすごく話しかけてくれたり、馴染みやすい。
静岡にも6年半住んでいましたけど、
今まで住んでいた所でここまで色々な方と繋がったり、こんなにまで関係性が深まることはなかった』

ーアクセサリーの修繕やリメイクを始められたきっかけは?ー

『今は3軒(喫茶あるぶるさん、ニューオガワさん、ブティックオリーブさん)で場所をお借りしてやっています。

元々は自分の着けているアクセサリーを直すために道具を買い揃えて。
本当に趣味ですよね。
だから今、1番自分がびっくりしています。まさかここで、1番好きなこれ(アクセサリーの修繕やリメイク)が出来るとは思わなかった。

 

今場所を借りている喫茶店に行ったとき、オーナーさんの手持ちのアクセサリーの話の流れから
たまたまその時に修繕道具を車に積んでいたので、その場でオーナーさんのアクセサリーをすぐ直したんです。
そうしたらオーナーさんの人づてに
「私も直して」「私も直して」と頼まれるようになりました』
人に話したり、見せているうちに
「もっとやってみたら」と言われるようになった、と話す新田さん。
『需要があったってことなんですかね。今のところ、それほど大きくやってはないですけど。

本当にやってまだ何ヶ月か。

ブティックオリーブさんにしても知り合いからの紹介で、パーツの破損した商品をリメイクして作り替えたところ、
オーナーさんからお店のお客様を紹介していただけるようになりました』

ーどんなところに需要を感じていますか?ー

『高価なジュエリーだとお直ししてくれるところは沢山ありますけど、そうでないものだと
「うちで買ったもの以外はすみません」

と言われ、たいてい断られたり、買ったお店がもう無かったりして。

 

新しく買おうとすると迷うし、なかなかいいものがない。
本当に自分が気に入るものって、今自分が使っているものだと思うんです。
大げさかもしれないけど、世界に1個だけ、

自分が本当に気に入っている中からコレとコレを組み合わせて作る、みたいなことが出来れば』

ー下呂に移住を考えている人へのメッセージがあればお願いします。

『下呂が気になったらぜひ1度遊びに来て下さい!
人があったかいところですから、住みたいと言えばきっと相談に乗ってくれる人に出会えるはずです。
下呂にはスーパーも少ないし、車がないと生活出来ない、都会から来ると不便と思えるものも沢山あるかもしれません。
でもそれがあるからこそ、下呂の良さがあるんだと思います。ほんとに人に恵まれているから住んでよかった』
と新田さんは柔らかな笑顔で語ってくれた。


移住を考える人は心配や不安も沢山あると思うが、
こんな風に最後に背中を押すのは『人』であるのかもしれない。

勇気を出して自分の思いを口に出して届ける
来た流れに素直に乗る姿勢で
地域に溶け込む

新田さんの移住への扉の開き方が、このインタビューを読んで下さった方への後押しになれたら幸いに思う。

ライター プロフィール
hidany

hidany

2019年東京から下呂市馬瀬に移住。 身体や健康にまつわること、馬瀬の自然、猫が大好きです。