金山で暮らす人たちの声

どきどき金山

入野 浩二さん (41)

出身地:神奈川県川崎市
家族構成: 独身
職業:トマト農家
移住歴: 3年

農業をしたい!と決意、下呂市へ

神奈川県川崎市出身の入野さんの仕事場、金山市にあるトマト農園へ。広い空の下、緑も多い広い敷地内に、大きなビニールハウス6棟が並ぶ。ビニールハウスの前でお話を伺った。

もともと、大手百貨店地下の食品コーナーで働いていた入野さん。同じフロアの八百屋さんにあった、野菜の生産者の紹介のプレートから農業に興味をもつ。
30歳を転機に、農業をやる!と決意。
いろんなところへ行くのが好きだったこともあり、農業支援のある自治体を回り、1番惹かれた下呂市へ移住を決めた。

 

移住地を下呂市に決めたのは、人の温かさとウェルカムな受け入れ態勢

下呂市では、自ら農業経営を行うという「志」を持った方々を、就農前の研修からサポートしているという。入野さんもこの下呂市の新規就農支援を利用し、金山の地でトマト農家としての経営を開始した。2年間の長期研修では、下呂市萩原にあるトマト農家で、実際働きながら技術を学んできた。

実は、入野さんとは以前、この研修期間にも取材をさせてもらっている。その時は入野さんを含め、4人の研修生たちがトマト栽培を学んでいた。研修期間を終えた方々は、入野さん同様、トマト農家として巣立っていると聞き、嬉しく感じた。

また、研修先だった農家の方との繋がりは今もあり、独立をした後も相談にものってくれているそう。
そして、農地を探している際に下呂市職員から候補地の提案もあり、この金山に決めた。

ビニールハウスの周りには、近所の方の散歩道がある。
「仕事のこと、生活のこと、困ったことがあったら言ってね。」
近所の方が散歩中に声をかけてくれるそう。

また、お祭りや地域のイベント、飲み会にも声がかかり、
「人との繋がりがあることが嬉しい。人の温かさを感じ、救われています。」と語ってくれた。
農業をやると決意し、下呂市に決めてから研修を経て、農家として経営する中で、下呂市のウェルカムな受け入れ態勢や下呂市で出会った人の温かさ。
これらが、入野さんの決意を後押し、着実にトマト農家の実現へと導いた。

 

トマト栽培は、おもしろい!

トマト農家では、苗から作る方もいる中、入野さんは、種作りから収穫までを1人で行っている。「朝5時に起床し、5時半には仕事場で作業を始める。不定休不規則な仕事でもあるが、自分のペースででき、ストレスフリーなことも、この仕事をしてよかったことと言える。」

またトマトの栽培に関しては、

「うまくいかないこともあるが、課題が見え、そこから学べるので、おもしろい。来年はこうしよう!と思える。」とやりがいを感じ、とても前向きな入野さん。
そして、「親たちを下呂に招いたことがないので、親たちにトマト栽培を見せるのが楽しみ。」と語ってくれた。

人との関わりや自治体の支援の中で、下呂市に移住し、やりたいことを実現した入野さん。

人の温かさ、感じられる心

入野さん自身とても前向きで、行動力のある姿も魅力的だ。移住地を決めるにあたっては、定住移住セミナーに参加し、経験談を聞くなど、自らで勉強してきた。

お話を伺っていて、「下呂の人が温かい。」と繰り返す言葉に、彼自身の温かさを感じ取れる。とても人当たりの良い入野さんの人柄も、ここまで築いてきた基盤に大きく影響していると感じる。周りの方にも受け入れられていることが納得できる。

「頑張るためにも健康でいたい。」と語る入野さん。
健康に気を付けて、美味しいトマト作りを極めて頂きたい。応援したくなる入野さんの人柄も魅力だ。

ライター プロフィール
amagochan

amagochan

東京から下呂市馬瀬にお嫁に来ました。 カルチャーショックを受けつつ、でも田舎暮らしの良さも実感しつつ10年たちます。 下呂市や馬瀬の良さを伝えていきたいです!