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下呂
〜この記事は2026年4月に執筆されたものです〜

こんにちは。みらいろ編集部です。

みなさんは、だし巻き卵ってお好きですか?
お出汁の香りとふわふわ感がたまらない、あのだし巻き卵。
「お出汁をとる工程が面倒」「お出汁を入れると巻きにくい」など、家ではなかなか上手く作れないのが難点ではないでしょうか。

実はみらいろスタッフは、「美酒人路 まるゆう(びすとろ まるゆう)」さんのだし巻き卵の大ファン。今回、念願かなって、まるゆうさんにtambourine(タンバリン)の講師をお願いすることができました。

※tambourineとは?
市内の子育て世代の女性が、趣味や特技、仕事のスキルを活かして、仲間に教え学び合う月1回のワークショップです。学ぶ喜び・教える喜びを感じながら、日々の暮らしをより温かく、ステップアップに繋げることを目指しています。基本は参加者の「やってみたい!」を形にしていますが、時にはプロに習う特別編も♪

今回は、お料理のプロから学ぶ特別編tambourineでした!

美酒人路 まるゆう 今井さん

 

【目次】

プロから学ぶ特別編!参加者さんのご感想

家でもとってみたい!!お出汁のポイント

お出汁を入れて、巻いて(焼いて)いきます

大満足のお味見と質問コーナー

プロから学ぶ特別編!参加者さんのご感想

さて、講座の様子をお伝えする前に、ご参加の方の感想を紹介させてください。

・すごく勉強になりました。さっそく作ります!
・出汁をここまで入れて作ったことがなく、巻くのが難しそうやったけど、なんとかできてよかったです。ありがとうございました
・これを機にお出汁を取って使ってみようと思いました。減塩にもなるし。楽しかったです♪
・卵焼きは毎日作るので、とても勉強になりました。昆布や鰹節でお出汁をとるのも、グツグツやっていたので勉強になりました!
・卵焼き大好きなので、早速家でも実践したいと思います

「お出汁のとり方」「お出汁で減塩!?」「巻き方」について、本当にわかりやすく教えていただけた今回の講座。
まさに“料理は化学”という言葉がぴったり。知ると知らないとでは全然違う、美味しさが引き出されるポイントがいっぱいでした。

家でもとってみたい!!お出汁のポイント

tambourine当日、まるゆうさんが会場準備にいらっしゃって最初にやったこと。
それは、お水に昆布をつけることでした。
だし巻きにはなくてはならない肝心のお出汁の準備をして、参加者さんたちの到着を待って、講座が始まりました。

まず、昆布が入ったお鍋を火にかけます。
ここでお出汁のポイントその1 昆布からお出汁をとる適温は90度前後
この温度が、えぐみが出にくく、栄養も失われにくい温度です。
90度がいいからって、無理に温度を上げようと火力を強めすぎると、昆布から出汁がしっかりと出る前にお湯だけが沸いてしまう原因に。

温度が上がる間に、またまたポイントの説明がありました。
お出汁のポイントその2 昆布の選び方は、くしゃっ
産地や銘柄にこだわるよりも、くしゃっとなっている(シワが寄っていたり波打ったりしている)昆布を選ぶのがおすすめなんですって!

昆布出汁がとれたら、昆布を取り出します。
この時に少しあくが出ています。

お出汁のポイントその3 昆布と鰹節のあくの出方の違い
昆布は、お湯の温度が上がる時にあくが出て、鰹節は温度が下がる時にあくがでるんですって!!
作業を進めながらも、お出汁のポイントがどんどん出てきて、お出汁博士になれそうです。

こちらは、昆布出汁をとった後の水温を冷ましているところ。
お鍋にへらを入れて、お湯を返して温度を冷ましている様子が、まるで“湯もみ”みたいだね、なんて笑いながら。

お出汁のポイントその4 かつお出汁をとる時の温度は、約80度
“知らないともったいない!”正解温度の見分け方は、かつお節をお湯に入れた時に「すーっと勝手に沈む」こと。これが正解の温度のサインで、お湯の温度が高すぎても低すぎてもかつお節は上手く沈まない!
この日は、みなさんお上手に温度調整されたので、すーっと沈んでいきましたよ!

あくをとったらば、すぐにこしていきますよ~。
え????
煮出さないの????
ここは、参加者の皆さんのびっくりポイントでした。

だってだって!!見てください!このお出汁の色!
香りが届けられないのがもどかしい!
グツグツ煮出さなくても、こんなに簡単に美味しくお出汁がとれるなんて!!!
材料の特性を知ることこそ、美味しさを最大限に引き出すコツなんですね。

この黄金色のお出汁は、お出汁のポイントその5 植物性と動物性のお出汁の出会い です。
成分で言うと、植物性の昆布にはグルタミン酸、動物性の鰹節にはイノシン酸。
このうま味成分が出会うことによって、単体の場合の数倍から数十倍にうま味が跳ね上がります。

お出汁のポイントその6 1番出汁、2番出汁それぞれの使い方
この鰹節からは、2番出汁をとることもできます。
使い道としては、
1番出汁は、だし巻き卵、お吸い物など
2番出汁は、煮物など
というように使い分けます。
ちなみに、お蕎麦屋さんのお出汁は、サバ節やウルメ節などを加えてあるんだそうです。
お出汁ひとつとっても、お料理によって使い分ける、日本の料理の奥深さと繊細さを感じました。
日本人に生まれてよかった!

さてさて、お出汁の試飲を。
お味はというと・・・見てください、上の写真を。
どんなお味だったか言葉で書かなくても伝わってくる、この笑顔です。
私も味見させていただきました。
煮出せば煮出すほど味を搾り取れるような気がしていましたが、温度、タイミングで、こんなに濃厚なお味のお出汁がとれるなんて!!!
感動のあまり、即実行!その日のうちに家でもお出汁をとって家族と美味しく夕ご飯をいただきました。

「きちんとお出汁を引くことで、驚くほど少ない量の塩分でもしっかりと味を出すことができます。」とおっしゃるまるゆうさん。
このお出汁で作る出汁巻き卵。とっても楽しみになってきました。

お出汁を入れて、巻いて(焼いて)いきます

よくお弁当に入れる卵焼きと違って、だし巻き卵は、お出汁をいれるから、ふわふわで香り高くなるけれど“巻きにくい”。
参加者さんたちは、そんな難しさを感じていました。

焼きのポイントその1 フライパンを育てよう

フライパンに卵がくっついてしまう、そのわけは、フライパンが育っていないから!!!
育て方も科学的!!
なんと“金属の熱膨張”の性質を利用して育てるんです。

その効果はというと、一目瞭然。
どちらのフライパンが育っているか、すぐわかりますよね!!
決して難しいことではないのですが、知ると知らないとでは、全然違うっ!!目から鱗の体験でした。
料理のプロではないけれど、毎日家庭料理に携わっている私たち主婦にわかりやすいように、ポイントをまとめてくださったんだろうな。
小さな小さな誰にでもできるようなポイントばかりなのですが、一つ一つを実行したら、確実に家庭料理がワンランクアップ間違いなし。
参加者さんたちも真剣に聞きながら、手を動かします。

焼きのポイントその2 卵を混ぜる時は、繊維を切る
卵を混ぜる一番の目的は泡立てることではない!?
泡立て器を使う場合であっても、かき混ぜて空気を含ませるのではなく、卵の粘り(繊維)を断ち切るように動かすのが、仕上がりをよくするポイントなのです。

焼きのポイントその3 え!?お〇を入れるの???
この日使った材料は、
卵    3個
出汁   大さじ4
薄口醬油 小さじ1
酢    小さじ1
塩    ひとつまみ(3つの指で)

お酢を入れるんですか!?どうして???
またまたまたまた科学的なんです。

たんぱく質をかためる性質を利用
お出汁を入れるからうまく巻きにくいという苦手意識のあっただし巻きですが、お酢の性質を利用することによって、片栗粉など入れなくても卵が固まりやすくなります。

加熱すると甘みが出る性質を利用
酢は火が入る(加熱される)と少し甘みが出る性質があるため、みりんの代わりとして甘み付けの役割を果たします。

酢は酸っぱいもの と思っていたので、そんな性質があるなんてびっくり。
焼き上がりに“お酢感”はないのだろうか・・・味見も楽しみです。

さてさて、下準備の終わったところで、プロの焼きを見せていただきますよ!
参加者さんたちも、プロの一挙手一投足を見逃すまいと、集まってきます。
その焼き上がりに、思わずうっとり。

だし巻き卵撮影タイムが始まってしまうくらい美しい焼き上がりでした。

早くお味見がしたいっ!ところなのですが、まずは、みなさん、自分でも焼いてみましょう!

まるゆうさんの見守りのもと、焼きにチャレンジです。

さて、焼く時に初めて知ったのは、焼きのポイントその4 菜箸に頼りすぎるなかれ フライパンを立てておろす ということ。
家庭で卵を焼く時に、真ん中が割れてしまうことはありませんか?
それは、菜箸やフライ返しに頼って力が入りすぎているから。
卵を巻く時に、菜箸でひっくり返すものだとばかり思っていたから、これにもびっくり。
無理に巻こうとするのではなく、“フライパンを立てて下ろす”
すると、卵がパタンとひっくり返る。菜箸は、卵が飛んでいかないように補助的に押さえるだけ。

今までになかった感覚をからだに覚えさせようと、まるゆうさんの真似をする参加者さんも。
料理の情報は、今や手に入れ放題と言っていいほどネットでも溢れかえっていますが、講師の先生の熱量や、ちょっとしたコツのニュアンス、個々の困りごとに臨機応変に対応できるのは、オンラインではなく対面の講座ならではだと、感じました。

焼きあがった出汁巻きは巻きすに巻いて形を整え出来上がり。

大満足のお味見と質問コーナー

いよいよお楽しみのお味見タイムです。
んーーーーーーーーー!!!!!美味しい!!!!
本当に美味しいものをいただいた時の食レポなんてしてる余裕のない「んーーー!!!」でしか表現できない感覚って伝わりますか?
これは、絶対に家でもつくりたくなる味です。

このお味のポイントは、やはり“お出汁”
「きちんとお出汁を引くことで、驚くほど少ない量の塩分でもしっかりと味を出すことができます」という言葉が腑に落ちた瞬間でした。

お味見タイムが終わって、さあお片付け・・・と思ったら、お次は、質問コーナーでした。
なんと出汁巻き卵に限らず、その他の料理に関する困りごとでもいいとのことで、
・今日のお出汁を茶碗蒸しに使う場合の割り合いは?
・きんぴらごぼうを作る時の調味料をいれる順番やタイミングは?
・揚げ出し豆腐の衣がはがれなくする方法とかけるつゆの調味料の割り合いは?
・鍋の時のお肉を入れるタイミング
などなどなどなど、たくさんの質問に丁寧に答えていただきました。

その場限りの楽しみではなく、家に帰ってからの日常生活の彩りが少し明るくなるような…tambourineは、そんな活動をしています。
2026年度も、様々なワークショップを開催する予定です。
楽しみに待っていてくださいね。

tambourine最新情報は、Instagramからご覧ください。