こんにちは。下呂市上原地域、地域おこし協力隊OGの中桐です。今日は春のお祭りの紹介です!私の住む上原地域では、毎年5月3日に高尾公園山祭りという地元住民によるお祭りが開催されます。このお祭りは公園山という丘の上に、地域の人が集まってシートを広げて、催しを見たり団子をたべたりと、楽しい一日を過ごすイベント、まさに地域で行う大きなピクニックなのです。
上原小学校の横にある丘をのぼると、、、
こんな感じの会場がセッティングされています。
もともとはみんなで公園山にあつまって、有識者の講演を聞くというお祭りで、明治時代から行われているもの。こちらがその明治時代の写真。
すごいひとですよね。奥までびっしり。このお祭りが時代を超えて現在まで、かたちは変えながらも続いているんです。
現在は地元の人による漫才があったり、ビンゴ大会があったり、そして最後にはメインの大団子投げ大会と子どもも大人も熱狂するイベントになっています。
準備は前日から、役員の人が集まって会場の準備やお団子づくりをします。
団子は 景気よくたくさん投げるので、あさから一日かけてひたすらつくります。米粉と上新粉をお湯でこねてから蒸しあげて、熱いままもう一度手でこねてから丸めるので、とっても大変です。
いろんな世代の女性がお手伝いにきますが 熟年の技をお持ちのお母さん方のチームワーク、手際の良さが 光ります。そして団子をくるくる丸めながら、おしゃべりするのがとても楽しい時間。 こういうお祭りがあることで、世代間の交流がもてたり、久しぶりに会う人と会話をするきっかけになったり、料理を教えてもらえたりするんだなぁ、大事な時間だなぁと思ったりします。
そんなこんなでできあがったこの中のいくつかのお団子に小さな札を差し込んで、「当たり団子」のできあがり。「当たり団子」は景品と交換できるんです♪
そしてこちらも名物、漫画でしか見たことないようなおでん。
おじさんたちの力作ですが、毎年味噌の味が違うと評判です。たまごもついてきます。
さて、公園山にぞくぞくと人があつまり、屋台の準備も万端。
こどもたちはさっそくお菓子。
さて、ここにあつま方たちみんな、カバンの中には白いビニール袋を持っています。なぜだかわかりますか??ビンゴ大会も盛り上がるけど、その景品を持って帰るためではありません。
それは、団子をたくさん 持って帰るためです。
上から降って来るお団子をひとつでも多く、当たりの団子をたくさんひろうために、たくさん景品をもらうために、ビニール袋は必須アイテムです。
この団子投げ、本当に楽しい。
みんな我を忘れて空を見上げて両手をあげて団子を呼んでいます。子供も大人も必死です。たまに小さい子供に団子があたってしまって泣いている子がいたりもしますが、それもまた微笑ましい。
なんてあたたまる素敵な地域なんだろうかと この光景を見ていつも思います。
さあ今年はどんな催しがあるのでしょう。楽しみですね。ヤマツツジ・ドウダンツツジもとっても綺麗に咲く季節、夏に向けて畑や田んぼで忙しくなる少し前に 楽しむポカポカな上原地域の大切な行事です!