〜この記事は2025年8月に取材し、執筆されたものです〜
こんにちは!NPO法人みらいろで2週間、ふるさとワーキングホリデーに参加している万由子です!
下呂に来るのは人生で初めてなので、とってもワクワクしています♪
今回私が紹介するのは、下呂市萩原町にある「大安食堂」。長年にわたり、地元の人たちに愛されてきたお店です。
観光客でにぎわう下呂ですが、この食堂はどこか懐かしく、ほっと落ち着ける場所。
店主の想いや料理を交えて、その魅力を紹介します✨

昔ながらの大衆食堂
店内に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのは昭和の大衆食堂の面影。
木のテーブルやお座敷が、どこか懐かしさを感じさせます。
まるで時間がゆったりと流れているかのような、ほっと落ち着く空間です。


みんなに愛される大安名物”とんちゃん”
お店の一番人気は、「とんちゃん定食」。豚バラ肉に味噌と醤油ベースのタレを絡めた、お店の名物です。
とんちゃんには、うどんを入れて食べるのが定番だそう。熱々の鉄板鍋でいただきました!
(写真は3人前です)


鉄板から立ち上る湯気と、香ばしいタレの香りに思わず食欲が刺激されます。
豚肉と野菜に絡んだ濃厚なタレは、ごはんが止まらなくなるおいしさ。キャベツの甘さとお肉の旨味、タレが合わさって絶妙な味わいです。
初めてとんちゃんを食べた私は、「うどんをおかずにごはんを食べるなんて!?」とびっくり。もちもちのうどんに濃厚なタレが絡まって、やみつきになりました。
ごはんのおかわり無料も、嬉しいポイント。繁忙期には、なんと約1トンものお米を炊くそうです!
地元の人や常連さん、観光客まで沢山のお客さんに長年愛されている理由がうかがえます。

店主は、日々の忙しい営業の合間を縫って、冷凍のとんちゃんの製造を1人で行っています。
仕込みは前日に行われ、朝早くから肉の仕入れに奔走しているそうです。
手間をかけてひとつひとつ丁寧に作られており、店の味をそのまま家庭で楽しめる逸品です!

この冷凍のとんちゃんを購入できるのは、全国でここだけ。
「家でもあの味が楽しめる」と、遠方のリピーターから喜びの声を聞くたび、店主は大きな励みを感じているそうです。
祖母の代から受け継ぐとんちゃんを、この先も
看板メニューの「とんちゃん」は、約50年前に店主の祖母が独自に考案したのがはじまりです。当時、長距離ドライバーから聞いた話をもとに、味噌と醤油をベースに”想像だけで”作り上げたのだとか。
祖母や母がバブル崩壊やリーマンショックなど数々の困難を乗り越えながら、試行錯誤を重ねてきた唯一無二のお店の味。
その味は家族だけに伝えられ、今も変わらぬ秘伝のレシピとして大切に守られています。
家族で受け継ぐ想いー「地元の方の普段使い」を何よりも大切に
大安食堂は、店主の祖父母が「地元の方や長距離ドライバーに喜んでもらいたい」という想いで始めたお店です。
今ではSNSをきっかけに若い世代や家族連れなど、遠方からも多くのお客さんが訪れるようになりました。人気ドラマ『孤独のグルメ』の影響もあり、電車やバスを使って、来店されるお客さんもいらっしゃるそうです。

それでも変わらないのは、”地元の人にとって普段使いできる場所でありたい”という気持ち。
「コロナ禍の影響で飲食業界が大きな打撃を受けるなか、売り上げの7割を維持することができたのは、地元のお客さんとの関係性を大切にしていたおかげ」と話す店主。
地元の人への感謝の思いを胸に、原材料の高騰に直面しながらも気軽に訪れることができる価格に抑えているそうです。
「観光客が増えても、地元の人が離れていかないようなお店にしたい」――その想いを、祖母の代から受け継ぎ、これからも守り続けていきます。

大安食堂
住所/岐阜県下呂市萩原町上呂876(大安食堂 – Google マップ)
上呂駅から徒歩6分
駐車場/大型車10台、普通車15台
営業時間/9:00~21:30(ラストオーダー21:oo)
定休日/ 第1、第3水曜日
公式ホームページはこちら✨














