2020年12月15日、この日でNPO法人飛騨小坂200滝のスタッフによる今年のがんだて公園の案内業務が終了しました。

そしてこの日、毎年恒例NPOスタッフによるしめ縄作りが行われました。このしめ縄は皆さまお馴染みのがんだて公園遊歩道からすぐの三ツ滝中段に掛けられ、がんだて公園の来たる一年の安全を願います。

皆さんはしめ縄作りをしたことがありますか?最近はかわいいお飾りしめ縄を作るイベントなんかも見かけますね。しかしがんだて公園のしめ縄はいたってシンプルな伝統的なものです。それではそのしめ縄作りの様子をご紹介します。

まずはNPOメンバーの田んぼからおすそ分けしてもらった稲わらでしめ縄を編みやすい形に整えます。この作業は「すくべ取り」といい、はみ出す細かいわらを取り除き、一握りの太さの束に整えていきます。

すくべを取った束は叩いて柔らかくします。水を付けて叩き束を柔らかくすることで、次の編む行程をラクにします。

いよいよしめ縄を編む作業です。この作業は編み担当の3人(小坂のしめ縄三銃士!)と束の補充係1人の4人のチームワークが重要です。三銃士が手に持つ縄をねじり、ねじったらその縄を隣の人に手渡して・・・、それに合わせて補充係が束を手渡し・・・と声を掛け合いリズムを取り合い、5mになるまでその作業を繰り返します。そしてそれを2本作り全長10mのしめ縄に仕上げます。

編んだしめ縄ははみ出たわらをトリミングして、きれいに整えます。

5mのしめ縄2本を中央で繋げ全長10mの長いしめ縄にしたら、続いて「下がり」(正式には〆の子というそうです)と、しで(白いお飾り)も均等な位置にぶら下げます。この下がりも5個わらで手作りしました。

しめ縄の多くは神社に飾られますが、このしめ縄に込められた意味はご存知ですか?昔から日本では五穀豊穣を神様にお祈りしましたが、しめ縄の横長の縄は「雲」、垂れ下がった〆の子は「雨」、白い紙のしでは「雷」を示しています。毎日晴れた青空が広がるのが嬉しいですが、大事なお米を育てるには水も必要だということで、昔の人は神様に雨もたくさんお願いしたということなんですね。

そして、こちらが完成した10mのしめ縄です。雪が降る中スタッフで完成させました!

そして三ツ滝の中段に掛ける作業。こちらはアクロバティックにロープワークに慣れたスタッフが慎重に作業していきます。(もちろん普段は立ち入れないエリアです。良い子は真似をしないでくださいね)

対岸に設置したホールドを使ってロープを引き、しめ縄を張ります。

そして無事に三ツ滝に掛かりました。

このしめ縄は1月1日のがんだて詣での遊歩道特別解放で見ていただくことができます。

【2021年がんだて詣で】

2021年1月1日 10時~14時(雨天決行)

今年は新型コロナの関係もありイベントごとの用意はありませんが、三ツ滝遊歩道の解放は例年通り行います。また丑年にあやかり「牛の鼻づら」に絵馬の奉納も行います。がんだて前のステージに掲げますので、ぜひ皆様の新しい一年の願いをかけにお越しください。

なお、がんだて公園までの市道も冬期通止めとなっていますので、車は手前のひめしゃがの湯の駐車場に停めてから徒歩でお越しください。(約1キロ20分。足元は十分ご注意ください。)駐車場は入浴の方が優先となりますので、奥の方から停めていただきますようご協力をお願いします。

なお、ひめしゃがの湯はなんとお正月から通常営業(11:00~21:00)しています。がんだて詣での後は小坂が誇る高濃度天然炭酸泉で体の芯からぽかぽかになってみてはいかがでしょうか。

がんだて公園は3月中旬、雪解けを見計らってがんだて公園の案内業務を再開します。それまでしばらく「冬眠」に入りますが、がんだて公園以外の冬のツアーは1月下旬から3月上旬に実施予定でいますので、新型コロナによる地元再発見が見直される今、ぜひお近くの小坂に遊びに来てください。今年は下呂で楽しもうも使ってお得に遊べますよ!

それでは皆様、どうぞ健やかに新年をお迎えください!

【がんだて公園、冬ツアーに関するお問い合わせ】

小坂の滝めぐり事務局 0576-62-2215

https://www.osaka-taki.com/