完全燃笑
行事
萩原

こんにちは!NPO法人みらいろでふるさとワーキングホリデーに参加している真由子です!

今回は、下呂市内唯一の高校である岐阜県立益田清風高等学校の文化祭『清風祭』にお邪魔しました。

まずは開会式。既に全校生徒が集まっており、会場全体から生徒たちのワクワクが伝わってきます。

オープニングは、生徒会執行部の生徒たちによる和太鼓パフォーマンスで幕開け

太鼓を叩く皆さんの息がピッタリで迫力満点! かっこよかった!!

この演奏で会場の高揚感が一気に高まるのを感じました!

その後ステージでは、各クラスの展示やステージ発表のアピールが始まりました。

益田清風高校では例年、1.2年生は展示発表、3年生は演劇を中心としたステージ発表を行うそうです。

司会者がくじ引きで順番を決め、生徒たちが代わる代わるステージに上り、各クラスの催しのアピールをします。それぞれのクラスに色があり、工夫とユーモアたっぷりでとても見応えがありました!

続いて3年生の演劇がスタート。

クラス毎に、様々な題目の演劇がステージ上で繰り広げられていきます。

衣装も舞台セットも、とても本格的でリアル!出演者の皆さんの迫真の演技と、アイデア満載の予想のつかないハラハラする展開、ラストのオチまで。。。

笑いあり、涙あり、考えさせられるシーンありで、ずっと飽きることがなく最後まで楽しむことができました!



クラス展示では「水族館」「恐竜」「祭り」など、クラスごとにそれぞれのテーマが設けられていました。
展示内容もさまざまな材料を使った、工夫を凝らしたものばかりで、学校内にいるのに、まるで場所や時代を超えて、いろいろなところを訪れたような気分になれます!🦕🐟

その中には、デニムを使った水族館の青い魚や、ちぎり絵で丁寧に作られた高山祭りの紹介、写真にも収まりきらない教室中をまたぐ大きな龍、照明を駆使した花火の展示などがあり、生徒たちのアイデアから生まれ、形にするまでに時間をかけて準備したことが伝わってくる、とても完成度の高い内容でした。



 

これほどバラエティに富んだ、充実した文化祭ですが、当日までにはさまざまな苦労もあったそうです。

 

コロナ禍で文化祭の中止や規模の縮小が続き、全く制限のない清風祭は、昨年からやっと再開となりました。

それだけでなく、中学校の時にも文化祭などの行事の中止・制限を経験している生徒が多く、ほとんどがコロナ禍前の盛り上がりを知らない状態でした。

 

それでも、生徒たち自身の「やってみたい」を大切にするため、先生方は前例やアイデアのヒントは出しつつ、企画や準備は生徒主体で進めていけるようにされているそうです。

経験がゼロの状態で、「文化祭」のイメージが実感として持てないまま、自分たちで一から企画を考え、練り、作り上げていくという経験は、ハードルが高く、困難もあっただろうと想像できます。

しかし先生方としては、仲間と協力して一つのものを作り上げる経験や、前例や過去の反省をもとに、どうすれば良いものが作れるかを主体的に考え、形にしていく経験をして、社会人になってもそれを生かしてほしいという思いがあるそうです。

 

今年は、6月中旬頃から企画を練り始め、7月から本格的な準備が始まり、夏休み明けからは授業後の時間や土日も活用し、準備を進めるというスケジュールだったそうです。

私も、開会式で準備期間から当日までのビデオを拝見して、高校生たちが、素晴らしい文化祭にするために仲間と協力し、密度の濃い期間を経て今日を迎えたことが伝わり、とても感動しました。

こちらのポスターのデザインも、生徒によるものだそうで、完全オリジナルの作品だそうです。素晴らしい才能を感じます。

今年で創立100周年を迎える益田清風高校。

校舎には、生徒たちの意見で決まったスローガン「完全燃笑」と、100周年記念の垂れ幕が掲げてありました。

 

教頭先生にお話を伺うと、今後も地域のさまざまな子ども達のニーズに応えられるような学校、地域の方々も一緒に考え、協力していただけるような学校を目指していきたいと仰っていました。

分野の異なるいくつかのコースが存在する益田清風高校だからこそ、さまざまな関心や得意なことを持った生徒が集まり、アイデアの幅広さ、柔軟さが生まれるのではないかと、今回の文化祭からも感じました。

コロナ禍で伝統の断絶を一度経験し、今年の100周年を期に、生徒主体でまた新たな伝統、新たな盛り上がりが生まれていく空気が感じられました。

今後も益田清風高校が地域の方々から愛され続け、生徒たちが豊かな学びを得られる学校であり続けることを祈っています!

(※使用している写真はすべて、学校より撮影・掲載許可をいただいております。)