はじまりは、二本の線と楕円形の跡からだった!!
その場所に初めて訪れた人は岩の大きさに圧倒されます。
今日は、最強最古のパワースポットと呼ばれる金山巨石群に行ってきたので紹介します。
金山巨石群とは。
大きな岩の組み合わせにより、岩のすき間から岩かげ内部に差し込むスポット状の太陽光などを、
観察することで、太陽の通る道筋(太陽軌跡観測)を把握し、
一年の日数や夏至・冬至・春分・秋分などがわかるという場所です。
5年ほど前に、大きな岩が置いてある?転がっている?
太陽の道筋がわかる不思議な場所があると聞いて、珍しいもの見たさに行ってみました。
話しに聞いたとおり、大きな岩が何箇所かに不自然においてあり、岩の大きさに圧倒してしていました。
大きな岩に圧倒されながら見ていると、これから夏至のお昼の太陽の位置が岩の中で見えますが、
見てみませんか?と声をかけられました。
ついて行って岩に入り見てみると、太陽の光が入っていました。
2012年6月20日に初めて見た太陽のスポット光です。(ちょっとピンボケですみません)
初めて訪れた時に説明してもらえ、スポット光が見えたのはラッキーでした!!
この時に声をかけてくださったのが、今回ガイドをお願いして説明してくださった徳田紫穂さんでした。
岩に刻まれた二本の線と三つの楕円形跡
20年ほど前に、線を主体とした抽象画を描かれている小林由来さんという方が、
この線を見て自然についた跡ではないのではないか?
線は西を向いているから太陽とか星に関係しているのではないか、、、
少しの疑問が金山巨石群が見つかったはじまりなのです。
声を掛けられた徳田さんも、岩陰に沈む太陽の写真を撮り、
なんかありそうだと予感し、面白そうだと発掘・調査を始めたそうです。
大きな岩についている線と楕円形跡がわかりますか?
下の写真の看板を見ていただければわかると思いますが。
ただ自然に入った線や楕円形のようにみえますよね?
線の抽象画を描かれている小林さんの目線が違いました。
この場所が金山巨石群のはじまりなのです。
(今回、線がくっきり写った写真が撮れなったので、2013年6月21日に撮ったものを載せています)
この看板の説明から、初めて見た太陽のスポット光は夏至の日で一番大きいものでした。
岩に掘ってある形とほぼ同じ光!!
岩の痕跡が自然にできたものじゃなく、人の手によって付けられたものだと、納得でき感動もしました。
冬のスポット光の岩屋岩陰遺跡巨石群
岩屋岩陰遺跡は岐阜県指定文化財とされています。
岩屋岩陰遺跡は、冬に日が当たる場所です。
夏は日が当たらず、岩の中にこうもりが住んでます。
訪れた時には、冬に近づき日が当たり、こうもりが飛び立った後で、
柵の向こうの岩の中に入ることが出来ました。
(注:木の柵の向こうはガイドさんがいるときだけ入れます)
そして、秋分の頃のお昼の太陽のスポット光を見ることが出来ました。
この岩陰からスポット光が入ります。
ちゃんと岩陰から入ってるのがわかる一枚です(笑)
平成29年9月10日 11:11
岩屋岩陰遺跡は、一年が365日ということや、閏年のわかるしくみがある場所です。
へぇ~そうなんだ!!と何度も声が出るほど、面白い場所です。
3000年前には閏年のしくみが、完成していたらしいとのことで、
どれくらい前からこの場所があり、どれくらい前から太陽の道筋を研究していたのか、
とても興味深い場所です。
秋分の頃の夕方のスポット光観測
看板のような太陽のスポット光が見たくて、秋分の夕方に行ってみました。
平成29年9月10日 15:22
平成29年9月23日 16:06
10日ほどで太陽が少し右に動いているのがわかります。
スポット光に入るまでまだ少し早いので待ちました。
平成29年9月23日 16:40
ついに秋分の日の夕方のスポット光を見ることが出来ました!
わかりますか?拡大してみました。
看板のようなキラキラ光る太陽は撮れませんでしたが、
スポット光が見えたのは嬉しかったです^^
大きい声では言えませんが木が少し切って貰えると嬉しいね。
看板の太陽の光はガイドの徳田さんが初めて撮ったもので、
金山巨石群観測、調査のきっかけになった写真です。
岐阜県指定文化財の岩屋岩陰遺跡があっても、訪れる人は年に数人、
かなり木々が生い茂り、荒れ果てた地になっていましたが、
1997年に二本の線刻と三つの楕円形の痕跡を発見してから、
2003年くらいまでに木の伐採、遊歩道など作られ整備されました。
整備したり観測するのには大変なご苦労があったかと思います。
今や観光バスが来るくらいの人気が出てきています。
ガイドさんの話しを聞き、この巨石群が、ただ置かれているだけじゃない!!
春夏秋冬のいろんな時間の太陽のスポット光が見てみたい。
巨石の置かれている意味がわかると、何度も足を運んでしまいたくなりますね^^
ガイドさんに話しを聞くと、感動したりびっくりしたり、なかなか面白いです。
是非、ガイドさんの話しを聞いてみてください。
スポットの時間帯に無料でガイドさんが教えてくれる日もあるので、チェックしてみてね。
太陽観測会のお知らせ(参加無料・申し込み不要の自由見学)
平成29年10月14日(土)~15日(日) 閏年観測のスポット
平成29年10月23日(土)~27日(水) 冬至60日前の観測
平成29年12月22日(金)~24日(日) 冬至の頃の観測
雨天・曇天の場合はいずれも中止
※スタッフさんの都合により不在の場合もあります。
♠スポット光の時間もありますので確認をしてから行ってくださいね。
金山巨石群調査資料室主催
有料ガイド希望(申し込み必要)
ご希望の日時に合わせてのご案内(ゆっくり詳しく話しを聞きたい方におすすめ)
【集合場所】 金山巨石群現地
【所要時間】 60~90分
【ガイド料】 1~9名様 一式3000円
・ 10名様以上 おひとり様 300円
【お申込み先】 金山巨石群調査資料室 TEL 0576-34-0073
または 金山町観光協会 TEL 080-3637-2201
光の体験ツアー(申し込み必要)
平成29年10月25日(水)~27日(金)
平成29年11月22日(水)~24日(金)
平成29年12月22日(金)~24日(日)
【集合場所・時刻】 金山巨石群現地へ11:30までに集合(移動は各自)
【終了時刻】 午後4時頃
【参加費】 おひとり様 3000円(昼食付)
・ 参加者の合計が10名様以上の場合は おひとり様 2500円
【ツアー内容】 ⑴金山巨石群(ガイド付き 90分)11:30~13:00
・ 移動(約15㎞)
・ ⑵昼食(飛騨牛の朴葉みそ定食) 13:00~14:30
・ ※他のメニューに変更することもできます
・ ⑶筋骨巡り(ガイド付き 90分)14:30~16:00
・ 筋骨巡りとは→ 昭和の感じが懐かしい。金山筋骨めぐり行って来ました!
【最少催行人数】 2名様
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下呂温泉街から金山巨石群までの自家用車でのアクセス
◊ルート1 所要時間:約30分
国道41号を名古屋方面へ。途中、信号「保井戸(保井戸)」を右折すると。
濃飛横断自動車道(下呂-金山線)ささゆりトンネル(約5㎞)に入ります。
道なりに走ると橋が見えてきます。橋に入る手前に、看板があります。
橋を渡ったら、左折して2.6㎞くらい走ったら、
下記の看板が見えてくるので、この看板を左折してください。
◊ルート2 所要時間:約60分
国道41号を高山方面へ。同下呂市萩原町の「花池南」の信号を右折して国道257号へ。
馬瀬経由で金山へ、岩屋ダムを過ぎて300mのところにあります。
※カーブが続きますし、バイクもたくさん走っているので走行には充分気を付けてください。
♣その他の交通手段→金山巨石群までのアクセス