『端午の節句』は日本の伝統行事である五節句の中の5月5日に行われる男の子のお祝いですが、私の住む下呂市の竹原の一部の地域では、それより1ヶ月遅い旧暦の6月5日に『端午の節句』のお祝いをします。

わが家では毎年4月中旬に行われる地元の祭りの日から鯉のぼりをあげ、6月に入った5日に『よしまき団子』を作って節句を祝います。

今年のお祭りの日はあまり天気が良くなくて、こんな空でしたが…(T_T) この日から約2か月間。毎日鯉のぼりを楽しめました。

 

節句に作る『よしまき団子』とは、葦(ヨシ、もしくはアシ)の葉に包んだ団子のことです。

ご家庭によっては、笹の葉を使うところもあるそうです。

※こちらは笹の葉で作った『よしまき団子』

※こちらは笹の葉で作った『ちまき団子』

作り方はいたって簡単!

家庭によって多少違いますが、わが家は上新粉と片栗粉を使います。

これに熱湯を加えてまとめ、一度蒸します。

蒸し上がったら石鉢でこねて、ひと口大のしずく型に丸めていきます。

これを葦の葉2~3枚を使って包み、わらで縛ります。

出来上がったものを5本ずつまとめて、約20分蒸して出来上がり。

そのまま食べたり、さとう醤油やきな粉をつけていただきますが、葦の葉の香りがほんのりついて、とっても優しい味です。

 

 

この『よしまき団子』、葦で包んでわらで縛った様が武士の頭に似ていることから、勝負強くなるように。と、
節句のお祝いに、縁起物として作られるようになったそうです。

 

うーん。武士の頭に似てますかねぇ??? 似てるような、似てないような・・(;’∀’)

 

云われは他にも諸説あるようですが・・・

 

毎年恒例ですが節句の祝いには、この季節限定の郷土料理である『朴葉ずし』を作って食べ、菖蒲とよもぎをまとめたものを湯船に入れた『菖蒲湯』に入ります。

菖蒲の葉を頭に巻くと賢くなるとか、足に巻くと速く走れるようになるとかいわれますが、菖蒲のまっすぐに伸びる葉が、健やかな成長を連想させるのでしょう。

 

長男は早く走れるように両足に巻いて一晩寝ました。

お風呂の時だけでいいと言うのに、必死です(笑)

 

次男はなぜか首に巻いていました。

発想が自由すぎてもはや意味不明(笑)

 

ちなみに、女の子の節句も旧暦の4月3日に行われるのですが、桃の花や菖蒲の時期がそれぞれちょうど見頃を迎える時期なので、とても華やかなお祝いになります。庭に咲く花を眺め、季節の移り変わりを感じられることもまた、田舎暮らしの醍醐味かもしれません。

 

自然と共に生きる昔からの知恵が受け継がれ、節目ごとのお祝いを家族みんなで迎えられる幸せ。

何でも手に入る時代だからこそ、手間暇かけた手作りの良さを改めて感じる今日このごろです♪