交流の場
伝統行事
下呂

今回は子どもたちにとって、とても魅力的な!?全国でも珍しい行事の紹介です♪
3月3日の雛祭りに、下呂市(一部地域を除く)では「がんどうち」という行事が行われます。
下呂の子どもたちは、この日をと-っても楽しみにしています!

子どもたちが楽しみにするワケとは??

 

「がんどうち」ってどんな行事?

「がんどうち」とは、雛祭りに子どもたちが地域のお家を回り、『ひなさま見しとくれ』と言ってお雛様を見て、お菓子を貰う、飛騨地方に伝わる行事です。

「がんどうち」とは簡単に言うと、下呂市の一部地域で行われているハロウィンのようなイベントです。

具体的には、地域の家々を『ひーなさま見しとくれ』と言って雛様を見て各家庭で用意されているお菓子を貰います。

元々は男の子のみがお菓子を貰いに行く行事だったようですが(女の子は家で男の子を出迎える)時代とともに男女関係なく回るようになったそうです。(諸説あります)

今回は下呂市馬瀬にある西村地区の「がんどうち」を紹介したいと思います。

西村地区では、小学生組と保育園児~幼児組に分かれて、ほぼ全てのお家を回ります。

坂が多く、家同士も離れているので、保育園児~幼児組の移動は基本的に車です。

保育園児はお昼で帰ってきて、準備OK!

 

では「がんどうち」出発です!

お家を回るときの必需品は大きな袋です!

玄関を開け、みんなで元気に『ひーなさま見しとくれ!』と言います。(お家でみんな練習してきます 笑)

だけど真っ先に向かうにはお菓子(^^;) 子どもだから仕方ないよね。

でもお家の方に『これは手作りなんやよ』とか『うちのは小さくてかわいいよ』など声をかけてもらい、子ども達もちゃんとお雛様を見て回ることができました。

色んなお雛様を見ることができ、大人も楽しめます。

途中のお家で、『これ食べてって』と果物や団子の差し入れも頂きました(^^)

 

お家以外でも貰えちゃう!それが「がんどうち」♪

「がんどうち」のお菓子はお家以外でも貰えます。

西村地区にある、道の駅 美輝の里 内にある「さんまぜ工房」や道の駅のすぐ目の前にある「美津輝―(みっきー)」や「ホテル美輝」でも貰うことができます。

 

「がんどうち」の途中、田舎ならではの光景が

普段は通ることのない、こんな道を通って次のお家に向かって探検気分♪

学校から帰ってきて回りはじめた、小学生のお兄ちゃんやお姉ちゃんに会って、嬉しくて抱きついちゃう女の子達(^^)

 

暗くなるまで回った「がんどうち」 その成果は・・・

昼過ぎから回りはじめた「がんどうち」、終わったのは暗くなりはじめた18時すぎでした(^^;)

西村地区のほとんどのお家を回って40軒弱。

小さい子達最後まで本当によく頑張りました!

そしてこのお菓子の量!!写真はほんの一部で、うちは2人分なのでもう数え切れないほどです。まさにお菓子天国♪

 

「がんどうち」で感じたこと

子どもはお菓子目当てで回るというのがほとんどだと思います。

でもその中で、友達と楽しく回ったり、自分より小さい子と手を繋いで励まして回ったり。
普段なかなか会えないおじさんやおばさんには、『どこの子や?』『大きくなったなぁ』と声をかけてもらい、すごくいい交流の場だなと感じました。

地域の方たちにも、こんなにお菓子を用意してもらい、色々準備をしていただきありがたかったです。

「がんどうち」は本当に素敵な行事です。

これからも絶えることなく、続けていきたいと思いました。