先日、今年10月にオープンした「田舎レストラン Juju庵」に行ってきました。
この先に本当にレストランがあるのだろうか、と思うような山道を登っていくと、拓けた場所にたくさんの旗が立っていました。
たくさんの車、たくさんの人でにぎわっている様子。
のぞいてみると、家族連れやお友達同士、子どもから年配の方まで食事を楽しんでいました。
今回はこちらのレストランオープンまでの経緯や、運営に対しての想いを2名のかたからお話を伺ってきました。
まず初めは、
下呂金山地域の自治会連合会長さんでいらっしゃる、山口隆士さん。
率直にこのレストランを始めようと思ったきっかけを山口さん(写真右)に聞いてみると、
「農林水産省の農村漁村振興交付金というのがありまして、その対象事業のなかに「田舎レストラン」というのがありました。これは金山地域にぴったりだと思いまして、取り組むことにしました。現在は一般社団法人E-net金山という地域会社が運営主体となり、このレストランをやっています。」
ハツラツと働く女性スタッフの中に、男性スタッフが接客をしている姿が見えました。聞いてみると市役所の方ということで、地域と市役所が協力をしながら、金山地域の拠点作りに取り組んでいること、今後の金山地域にとっての新しい試みなんだということが感じられました。
「女性スタッフは、農協の女性部の方々にお願いをしました。また、児童館を利用するお母さん方にも声をかけ、配膳や注文などをやってもらっています。
アルバイト程度ですがお給料もお支払いできるので、負担なくやってもらえているのかな、と思っています。」
ボランティア活動ではなく、しっかりと体制をつくることで今後も持続して事業を行なっていくという意気込みを感じます。
今年の営業は10月、11月の2ヶ月ですが、これからこの場所はどんな場所に発展していくのでしょう。
「そうですね。
Juju庵を拠点として、都会の人が畑をやったり、空き家を活用したり、金山の良さを知ってもらいながら体験できる場所にしていきたいなと思っています。移住者も受け入れていきたいと思っているので、空き家のツアーも企画していきたいですね。今年やってみて、すごく喜んでもらえていると手応えを感じているので、来年に向けてもっと自信を持って宣伝していきたいです。」
これからの事業に対して、とても意欲的にお話ししてくださいました。
次にお話を聞いたのは、女性スタッフのリーダー的存在の金森さん。
金森さんはどんなきっかけでJuju庵に関わることになったのでしょう。
「初めは児童館で出会ったお母さんたちと、筋骨めぐりの一角でワークショップや手作り小物の物販をやりたい、と思っていたんです。そんなとき田舎レストランを作るという企画を聞き、そこでワークショップや物販などもやってみないか、と誘ってもらったことがきっかけです。今はレストランの運営の方もやっているんですが、一番はそれぞれのお母さんが持つ得意なことを披露できる機会、活躍できる場作りがしたいという想いがありまして。
手芸や木工、お菓子作りなど、子育て中のお母さんたちっていろんな特技をもっているんですよね。」
金森さん自身も、リースづくりを行う作家さん。地域の山に入って、様々な素材をとってくるのだとか。
「私は鎌倉から嫁にきていて、金山の山をみると素晴らしい素材の宝庫だな、と思えるんです。それに食べ物も、地のものを食べるという、このあたりの人たちにとっては当たり前のことがすごく素晴らしいと感じます。やっぱりそれが人の基本だと思いますし、自然に感謝することができるんですよね。」
そうした想いのなか、Juju庵のメニューづくりやワークショップの企画に取り組んでいる金森さん。写真は恥ずかしそうにしていたけれど、Juju庵で働くお母さんたちをしっかりまとめ、皆さんに親しまれている方なんだなぁと感じました。
(↑写真:金山のモノをとりいれた小物販売もありました。 お花は金山のものだそうです。)
(↑写真:活き活きと働く女性たち。さすが手際がよさそうでした。)
(↑写真:Juju庵特製ランチ。小鉢も地域らしくて美味しそう)
Juju庵は今年の営業は11月で終了しましたが、来年も営業をしていきます。
みなさん、来年を楽しみにして、ぜひ足を運んでくださいね♪