医療
体験
下呂

こんにちは

飛騨小坂在住ライターのあつこです。

病院で音楽会?!が開催されると聞いて下呂温泉病院に行ってまいりました。

 

第1回 下呂温泉病院 音楽&見学会

 

音楽会の会場となった下呂温泉病院の受付ホールはお客さんでいっぱいです。

予想したよりもたくさんの方が来場したようで椅子が追加されていました。

 

聞いたところによると、入院患者さん含め、地域からのお客様で総勢150人ほどだったそうです!

 

この会を企画したのは、消化器内科の小瀬直統(なおと)医師

バイオリンを演奏しながら入場♪

入院患者さんたちから、大きな拍手が起こりました。

 

その様子を見た小瀬医師

「ここにこんなに元気で楽しそうな人が集まったのを見るのは初めてです。」

とてもうれしそうです。

「医者の仕事は、元気のない人が元気になれるよう少しお手伝いをすることだけなんです。

けれど、音楽には、人の心をうち、幸せにする力があります。」

 

 

そんな言葉から始まった音楽会

小瀬先生のソロ演奏から始まり

地元音楽教室の先生とのバイオリン二重奏

小瀬先生のバイオリン演奏と音楽教室のお子さんたちの合唱とのコラボ

そして、演奏される曲目も、クラシックから、アニメの主題曲、卒業式などでよく歌われる合唱曲まで

バラエティーにとんでいて、

普段なかなか聴く機会のないバイオリンの生音に感動したり

子どもたちのかわいい声ににこにこしたり

楽しくてあっという間の時間でした。

 

 

演奏会の後は、地域の子どもたち向けに人数限定で募集された病院見学会です。

まずは、この扉の先は、写真撮影NGだった手術室

 

手術室は、特別な場所です。

実は、この扉の奥にも扉があります。

なぜ扉が二重になっているかというと、それは、手術室内の清潔を保つためなんです。

しかも、その扉は、洗った後の手で触らなくてもいいように足で開け閉めができるようになっています。

 

手術室内では、「縫合」する様子を見せていただけました。

見学ツアーを案内してくださった病院の事務スタッフの方も

「初めて見た」

とおっしゃっていました。

 

考えてみたら、自分が手術を受けてもその様子を見ることはないでしょうし、

家族が入院しても手術室に同行できるわけでもないし、

病院にお勤めでも、手術スタッフでなければ見る機会のないですもんね。

 

子どもたちも真剣なまなざしで見ていました。

 

そうそう下呂温泉病院では、

患者さんおひとりを手術するのに最低7人の医師やスタッフがつくことから

手術を行う医師やスタッフのことを「七福神」と呼んでいるそうです。

思わず、ありがたや、と手を合わせてしまったのでした。

 

 

 

次は、救急室です。

 

この部屋は、救急車が入る場所から直結しています。

そして、短時間で検査できるようCT室やレントゲン室、MRIの部屋につながっています。

 

 

CT室には、人より大きな検査機器がありました。

 

人のからだを輪切りにして、

脳や内臓、骨などを前から横から、身体全体を検査できるそうです。

そうして、骨折、出血、腫瘍、血管の異常までも見つけることができるんだそうです。

 

 

こちらも大きな器械です。MRIです。

ここの器械のあるエリアに入る時は、注意が必要です。

この器械は、とっても磁場が強く、

ボールペンなんかを持っていると、飛んでいってしまうほどだそうです。

 

ここで使用する車いすや、ストレッチャーは、磁石がつかないものを使用しているんだそうです。

 

 

リハビリセンターも、見せていただきました。

「入院すると運動不足になるから、

身体を動かして、元気になろう!というところですよ」

と、教えていただき、子どもたちは、指先を使うリハビリを体験させていただきました。

 

そして、最後は、バイオリンを演奏してくださった小瀬先生のいらっしゃる内視鏡室です。

 

日本人は、ピロリ菌の影響で胃がんの多い民族なんだそうです。

重い病気になる前に食い止める検査なんですよ、と教えてくださいました。

 

胃カメラをのむところをその場で実演・・・・というわけにはいかなかったので

先ほど演奏してくださった相棒のバイオリンの中を見せてくださいました。

バイオリンの生演奏を聴く機会も貴重と思ったんですが、

ましてや、中を見る機会なんて人生で1回あるかないかの体験です。

 

ちょっと遠くに感じていた医療の現場を身近に感じられる機会を作ってくださったことに感謝を感じました。

 

見学の日は、雨のため、見られなかったのですが、下呂温泉病院には、ヘリポートがあります。

ドクターヘリを使うことによって、

岐阜の病院まで車で2時間かかるところを、15分で行けるそうです。

私の近所の方もドクターヘリにお世話になったことがあるそうで、本当に大切な設備だと思います。

実は、下呂市では、地域を支える医療従事者が減っているという現状があります。

そこで、将来、地域を支える医療従事者となってくれる子どもたちが増えればと、小瀬先生は、2023度、市内の小中学校への出前授業を開催されたそうです。

2024度からは、小瀬先生は転勤が決まっていますが、なんと!うれしいことに下呂市内の先生方と一緒に医療講話の授業を続けていってくださるそうです。

 

授業をご依頼したい方

興味のある方はmail929kana@gmail.com

までお問い合わせくださいませ

 

また、小瀬先生と、小瀬先生の活動を支える奥様のブログはこちら

こもとふと愉快な仲間たち

https://komotov.com/

また、ネットラジオ

【ここは下呂市 温泉だけだと思うなよ】にもゲスト出演されています。

小瀬先生のお人柄や

出張授業をしようと思った背景も聴いていただけます