こんにちは
飛騨小坂在住ライターあつこです。
先日、近所のパン屋さん ひこまささんに行ったら
おもしろそうな会のチラシが貼ってありました。
「小坂の資源と人のつながりを活かした町づくりをみんなで考える会」
というちょっと長い名前の会のチラシです。
1日目は、町づくり講座
2日目は、町あるきワークショップ
楽しそう!!
この地域で楽しく暮らしている人と出会えそう!
と思ったので、
即、参加の申し込みをしたのでした。
県内いろんな地域で
課題解決のための出前講座を行っているという
ぎふの田舎へいこう推進協議会さん主催の
「小坂の資源と人のつながりを活かした町づくりをみんなで考える会」
講師は、
地域の魅力を探し当て磨き上げて発信する
町づくりストーリーメーカーあっちゃん先生こと中村功芳(なかむらあつよし)さん
自己紹介から始まった1日目の町づくり講座
生まれも育ちも飛騨小坂の方
結婚して飛騨小坂在住になった方
下呂市出身Uターンで今は下呂市内在住の方
下呂市に移住してきた方
下呂市外からの参加の方
起業している方
お勤めの方
これから会社を起こす方
地元のお祭りを残していきたい方
下呂市の給食を日本一安心な給食にしたい方
おもしろそうだから参加した方
誘われて参加した方
年齢も性別も越えて、いろんな立場でいろんなことをしたい方が集まりました。
共通点は、
地元の生活を楽しんでいる方、おもしろがっている方
もっとおもしろくしたい方
そんな方たちということです。
私自身はというと
下呂市の隣の高山市出身・・・なのですが、
今住んでいる小坂町には親戚の家があって子どもの頃からよく遊びに来ていたり
結婚する前に小坂町で働いていたことがあったり
そして、小坂の人と結婚してここに住むことになったりと
この飛騨小坂とは切っても切れないご縁で結ばれているみたいです。
今年度、小学校のPTAの役員にならせていただいたこともあり
この地域を盛り上げていけたらなあ、と思っている人です。
この会に参加してみて、
まず、自己紹介の段階で
私の日常の生活の中では、知り合えない人と知り合えて
それだけでも価値がありました。
世界が広がったみたい!
そんな気分になりました。
次の代に「いいところやろ」と言える町づくりを
そこからのあっちゃん先生の講座
とーーーっても濃い内容でした。
岐阜って、
文化度の高さや、暮らしやすさから、訪問した人の満足度が高い地域なんだそうです。
その文化度の高さをどう守っていくか、
50年後、持続するような町づくりのために
生業(なりわい)を作ることが大切
子どもたち、孫たちが、大きくなった時に
この町に帰ってきてやりたいなと思える仕事があるかないか
本物を売れるようにするしくみつくりをすることで
本物を守る 文化を残すことにつながる
流行りにのって、まわりに合わせて何かを作ることをしなくても
【元に戻すだけでいい】
それがここでしかできない本物のローカルの体験なのです。
私は、結婚して飛騨小坂で暮らすことになった時
お店が少ない不便さ等
「ない」ことがとても気になりました。
暮らし始めて子どもを授かり
地域で遊ぶようになったら
自然、食べ物、そして人・・・
言葉にして書いたらそれだけのことですが
「ない」からこそ、ここ飛騨小坂に「ある」ものがおもしろくってしかたがなくなってきて
今では、このPOKAPOKAの市民ライターになり
「ここっていいところやろ?」と
飛騨小坂の暮らしのおもしろさ、下呂市の魅力を発信する人になってしまいました。
子どもと一緒にこの地域で育ちなおせた経験のおかげだと思います。
さらに
5年後10年後20年後
子どもたち、孫たち世代がここに暮らすことになった時に
「いいところやろ?」って言えるところになっているか
そして、ここで暮らすための生業があるかどうか
自分自身の仕事に対する思いや覚悟も変わるようなお話でした。
風土が混ざって発酵 発光する
風 かぜ 県外・海外からやってくる人
土 つち 生まれも育ちも地元で、地元に骨をうずめる人
風の人と土の人が混ざるから風土が生まれる
だから、外の人(風)を大切におもてなしすることで
風土が混ざり発酵していく
地域の人として普通に暮らしていると、
「当たり前」になってしまっていること
たくさんあると思いました。
嫁ぎ先では初夏になると当たり前のように作られる朴葉ずし
私は、飛騨小坂に来たばかりの風の人に近い頃
この朴葉ずしに感動しました。
だって、お寿司に使う
朴の木の葉も
ミョウガタケも
山椒の葉も
ぜーーーんぶ家の庭でとれるんですから。
家の物を使って、季節の恵みをいただく
そんな経験は、実家にいたときにはしたことがなかったので感動しました。
その感動が、今や普通の生活になってしまっていることにもあらためて感動です。
こういう当たり前に地元の暮らしの中にあることが本当に魅力的です。
いつでも「ある」ものじゃなく
その季節、その時にしか「ない」もの
そんなものがあふれているなあ
風の人であるあっちゃん先生のお話をうかがいながら、あらためて思いました。
あっちゃん先生ありがとうございます。
#ナカソン
トマソンってご存知ですか?
超芸術トマソン(ちょうげいじゅつトマソン)とは、赤瀬川原平らの発見による芸術上の概念。
不動産に付属し、まるで展示するかのように美しく保存されている無用の長物。
存在がまるで芸術のようでありながら、その役にたたなさ・非実用において芸術よりももっと芸術らしい物を「超芸術」と呼び、
その中でも不動産に属するものをトマソンと呼ぶ。
その中には、かつては役に立っていたものもあるし、そもそも作った意図が分からないものもある。
超芸術を超芸術だと思って作る者(作家)はなく、ただ鑑賞する者だけが存在する。
簡単に言うと、
そんな誰も使えないところに階段つけてどうするの?!
みたいな『建築物で無用の長物』のことです。
では、ナカソンとは!?
あっちゃん先生が作られた言葉で
『暮らしの中にあるニヤッとできるもの』のことです。
トマソンに似ているけれど、『ニヤッとできる』というのがポイントです。
2日目の町あるきワークショップでは
そのナカソンを探しに町に出ました。
いつもは素通りしてしまうところや
車で通っているからじっくり見ることのないところ
普段は目に入らないところも
みんなで話しながら歩くと
あ!あ!あーーーっ!という発見の連続になっていきます。
その後の参加者さんのナカソン発表タイムのおもしろいこと!!
今まで気にも留めたこともなかったシャッターに書いてある絵から
地域の特色につながっていったり
パン屋さんのおじさんの話で盛り上がったり
木造駅舎の造りがすごいのよって教えてもらえたり
『ニヤッと』の種から、対話が広がっていって!
今まで普通にそこにあっただけのもの
・・・もっと言うと、あるとも認識されていなかったものが
すごく輝いて見えてきて
ここって、めちゃくちゃおもしろいところじゃないの?
と思えてきました。
一緒に遊んでみませんか?
#ナカソン見つけのコツは
いろんな見方をすること
見る
視る
観る・・・・・
あなたは、何通りの「みる」という漢字を知っていますか?
「みる」と読む漢字は22種類あるそうです。
とにかくありとあらゆる見方をして楽しむ
そして、見つけたものからの対話を楽しむ
それがもしかしたら、
ここにしかない生業につながってゆくかもしれない
そこに人が集まるかもしれない
それが#ナカソンの楽しみ方です。
2日間の講座
自分の暮らす地域の新たな一面と可能性を発見できた
とっても濃い時間でした。
ありがとうございました。