こんにちは、みらいろ編集部です。
今年度から始まった、下呂中学校の寝屋子学習で、中学2年生のYUURI君がみらいろのおしごと体験に来てくれました。
寝屋親の私たちも初めてのことで、何をしてもらうか、いつきてもらうか…ドキドキしながらのスタートでした。
下呂中学校の寝屋子学習とは?
これまで下呂中学校では、中学2年生の時期になると授業の一環として、子ども達が下呂の様々な業種の企業に赴き、実際に仕事を行う【職場体験】というものが実施されていました。
今年度から開始された【寝屋子学習】とは、コミュニティスクールを中心とした地域主体の取り組みで、今までの【職場体験】にプラスして、「下呂の未来の担い手を地域で育てたい」という地域の方々の願いが込められた学習になります。今年度は約50の事業所や団体が寝屋親(受け入れ)をします。
生徒は、寝屋親(受入れ先)に直接電話をし、年間で5日の体験日の日程を自分で調整します。アポイントメントも貴重な体験になりますね!
この寝屋子制度は実際に、三重県鳥羽市答志島だけに残る古くからの風習だそうです。 中学卒業後から結婚するまで男子数人を「寝屋親」とよばれる地域の世話役が預かり、家の一室で寝泊まりさせ、戸籍上のつながりのない者同士が実の親子や兄弟のように絆を深める風習。
この制度のように、地域に暮らす人との絆を深め、文化や仕事を体感してもらい、「下呂の将来の担い手になってもらいたい」という気持ちがこめられているのが、下呂中学校の寝屋子学習ですね。
寝屋子学習で、みらいろに来たYUURIです!
みらいろで働いてみて感じたことを紹介します。
みらいろでは、業務のひとつとして、下呂市から委託を受けて[ふるさと納税]の受注発注業務を行っています。
下呂市ふるさと納税の返礼品のひとつに[宿泊クーポン]があります。寄付者の方には、宿泊クーポンと共に、下呂市の観光パンフレットを入れて送っています。
僕は下呂の魅力が詰まった様々な観光に関する資料を一つにまとめる、という作業をしました。
そこで大切なことはパンフレットの順番を間違えないことや、届いたときに手にした方が嬉しい気持ちになるように、丁寧に整えて入れることです。
働く上で大切なこと
まず一つ目は、臨機応変に対応をすることです。
みらいろで開催したイベントで接客をするときに、毎回同じ対応をするとは言い切れません。なぜなら、お客様1人1人の求めていることが違うからです。
なので、お客様から質問が来たら、その質問に答える力が必要です。お客様の立場や状況、感じ取れる気持ちをしっかりと把握して、その方が何を知りたいのか。どういう答えを出せばスッキリした気持ちになっていただけるか。を自分の頭でたくさん考えてお答えしました。
また、来てくれてお客様に、イベントの感想を求めるアンケートを開くためのQRコードを読み込む場所をお伝えする仕事もしました。
ただお伝えするだけでなく、どういう言い方をしたらきちんと伝わるのか。アンケートに答えてくれるのか。考えることはたくさんありました。
二つ目は分からないところをなくすことです。
一つ目と似ていますが質問を答える時に、まず自分が分からないと教えることは難しいです。
なので、接客をするときにお客様から聞かれることがあるのでいつでも答えることができる状態にしておくことが必要だと感じました。
仕事を通して感じたこと
実際に働いてみて感じたことは、いろんなお客様がいて大変かもしれないけれど、その裏をかけば、たくさんの人と関わりを持つことができるということです。たくさんの方と会話をすることで新たな気づきになることや、「コミュニケーションをとるのが好き」という人が接客という仕事を選ぶと、それが「やりがい」になるんだろうと感じました。
みらいろ編集部より…
私たちみらいろを寝屋親に選んでくれたYUURI君。初日にみらいろの玄関を開けた瞬間から、背筋がスッと伸びて、しっかりとした受け答えのできる、感じの良い本当に素敵な青年でした。
お仕事をしていただく際にも、自分で考えて行動し、わからない所があれば素直に質問をしてくれ、私たちも楽しく一緒に働くことができました。
この寝屋子学習という形で、地域と学生が繋がりを持ち学び合っていくことで、自分の住む町を好きになり愛着が芽生え、いつの日か大人になった時。
自分の故郷である下呂を誇りに思ってくれるような…そんな取り組みになるといいなと感じました。