上原に来て、お正月にはいろんな行事があり、その風習を今も地域のみなさんが大事にしているということを感じます。

お正月は1月1日。

それはもちろん知っていますが、「六日年こし」「七日正月」、「十四日年こし」「十五日正月」というものがあるということをこちらに来て初めて知りました。

私が聞いた、このあたりのお正月の習慣を紹介したいと思います。

元旦には「まめで、くりくり、かきこむように」と言って、健康でなんでも食べることができるようにと願いを込めて豆、栗、柿を食べる、「歯がため」と呼ばれる行事もあるそうです。(来年はやってみたい!)

二日には、「買いぞめ」「炊きぞめ」「書きぞめ」が行われ、四日ごろから仕事はじめとして、昔の人は山に入ったり藁仕事を始めたそうです。

七日は、七日正月と呼ばれ、七草がゆを食べるのですが、このあたりは寒いので漬物も一緒に煮て作る家もあったようです。おいしそうですよね。

そして、正月は15日までというのが、私の地域の暦らしく、前日の14日が年越しで、15日はお餅をいれた小豆がゆを炊いて食べるそうです。そして、お正月の飾りをとり、どんど焼きをするということです。

15日朝、近くの神社に行ってみました。

すると朝早くから準備をしていた地域の人が集まっていました。
お供えされたお酒を少しいただき、炎ををながめ、
今年のお正月飾りは自然の中に還っていきました。

こうした習慣は、いつも自然と寄り添いながら、循環を大切にしているような気がして、とても美しいものだなと感じます。

1月のはじめの方はずっと地域が静かだなぁと感じていたのは、地域にとってお正月は3日、4日で終わるものではない、というのがあるからなのかもしれません。
仕事や現代の様々な都合で、生活のスタイルは変わってきてしまっていますが、こういった暦は大事にしたいなと思います。

下呂は広いので、地域によってまた違った習慣やいわれがあるのもまた面白いですよね。
そうしたことがまだ体験できるうちにいろいろな人から話をきいてみたいです。